神戸の街並みを一望できる高台に位置する神戸グランドヒルゴルフクラブは、2017年のPGMグループ加入を機に設備とサービスを一新し、多くのゴルファーから注目を集めています。
66ヤードの打ち下ろしから始まる戦略的なコースレイアウトと充実した練習場施設、適度な品位を重視したドレスコードなど、各所に上質なゴルフライフへのこだわりが感じられます。
コースの難易度や効果的な攻略方法、実際にプレーした方々の口コミまで、このゴルフ場の魅力を余すことなくご紹介していきましょう。
約6,000ヤードという控えめな距離ながら、戦略性の高さから多くのゴルファーを魅了し続けているこのコースの全貌に迫ります。
神戸グランドヒルゴルフクラブのレビュー|コース情報
緑豊かな丘陵地を活かした神戸グランドヒルゴルフクラブの18ホールには、プレーヤーを魅了する仕掛けが随所に施されています。
この章では、ドレスコードから食事、練習設備、アクセスに至るまで、快適なゴルフライフを支える施設面の特徴を細かく解説していきます。
服装/ドレスコードについて
神戸グランドヒルゴルフクラブのドレスコードはメンバーシップを大切にする伝統的なゴルフ場らしい、適度な品位が求められます。
クラブハウスでは、夏季シーズンを除いて上品な装いのブレザーやジャケットの着用をお願いしています。コース内でのプレー時は、襟付きのスポーツシャツを基本に、清潔感のある服装で臨みましょう。
ゴルフにふさわしくないカジュアルウェア(Tシャツ、ジーンズ、スニーカー、サンダルなど)は入場をお断りする場合があります。
足元は芝生を傷めないソフトスパイクシューズを推奨。
スパイクレスシューズも使用可能ですが、メタルスパイクは全面禁止となっています。
帽子やサンバイザーはプレー時には着用できますが、クラブハウス内では外すのがマナーです。
食事/レストランについて
神戸グランドヒルゴルフクラブのレストランは、美食家のゴルファーたちからも絶賛の声が上がる人気スポットです。高台に位置するクラブハウスからは、神戸の街並みを一望できる開放的な眺めが広がり、食事の時間をより特別なものにしてくれます。
メニューラインナップは驚くほど充実しており、特に著名シェフ監修メニューは見逃せません。
中華の鉄人として知られる陳建一シェフ監修の麻婆豆腐は、本場さながらの本格的な味わい。山椒のしびれる辛さと豆腐の滑らかな食感のバランスが絶妙です。
フレンチの鉄人・坂井シェフ監修のハヤシライスは、デミグラスソースのコクと深みが特徴的で、ゴルフの後の疲れた体に染み渡ります。
朝食は780円~850円というリーズナブルな価格帯で、午前7時から10時まで提供。モーニングメニューは和洋を取り揃え、これからラウンドする方の体調と相談しながら選べるようになっています。
昼食は1,000円~1,980円で、11時から14時まで営業。
15卓ある4人掛けのテーブル席は、ゆったりとした空間で会話を楽しみながら食事ができると好評です。テーブル間の距離も適度に確保されており、周りを気にせずくつろげる雰囲気です。
名物メニューの「西宮六甲カレー」は、スパイシーでありながらまろやかな味わいが特徴。
「餃子」も皮の薄さと肉汁の旨みが絶妙と評判です。
2024年に入ってからは特に唐揚げメニューが注目を集めています。
サクサクの衣と中のジューシーな肉質はもちろん、塩、マヨネーズ、ネギソースなど豊富なソースバリエーションで、毎回違った味わいを楽しめます。
冷やし担々麺や天ざるそばなど、季節限定メニューも充実。夏場は特に冷たい麺類が人気を集めます。
また、コース内の自動販売機でもソフトドリンクを購入できるので、プレー中の水分補給も安心です。
平日は7:30から、土日祝は7:00からと、早朝からの営業で早起きゴルファーにも対応。ラストオーダーは17:00までなので、午後スループレーの方も余裕を持って食事を楽しむことができます。
コンペでの利用時には、参加人数分の食事を注文すると、コンペルーム料が無料になるという嬉しいサービスも。4部屋ある会場は最大72名まで収容可能で、和やかな雰囲気の中で表彰式や懇親会が開けます。
なお、メニューの改善や新メニューの開発は継続的に行われており、PGMグループのゴルフ場レストランの中でも特に力を入れている施設の一つとして知られています。
料理の味はもちろん、接客サービスの質の高さも多くの利用者から評価されている点は特筆すべきでしょう。
練習場について
本格的な練習施設が充実しているのも、このゴルフ場の特徴です。
180ヤードまで打ち放てる練習場は全21打席を完備。料金は25球385円(税込)とリーズナブルです。
練習場は質の良いコースボールを使用しているため、実践的な練習が可能。ドライバーからアイアンまで、全てのクラブを試すことができます。
打席はマット打ちとなりますが、良質なマットを使用しているため、違和感なく練習に取り組めます。
アプローチ練習場とバンカー練習場も併設されており、ショートゲームの練習も万全。
特にバンカー練習場は砂質にもこだわっており、コース同様のコンディションで練習できると好評です。
お風呂について
ラウンド後の疲れを癒やすのにピッタリな、充実した浴室施設を完備。清潔感のある脱衣所から、広々としたお風呂場まで、細部まで行き届いた管理が特徴です。
さらに、サウナ室も併設されており、ゴルフで疲れた筋肉をじっくりとほぐすことができます。水風呂も完備されているので、サウナ後の気持ちの良い温度調整も可能です。
女性用の施設も充実しており、パウダールームには大きな鏡と明るい照明を完備。
ヘアドライヤーやアメニティも用意されているので、身だしなみを整えてからお帰りいただけます。
ロッカールームもゆったりとしたスペースが確保されており、快適に利用できます。
料金について
2024年4月からの料金システムは、より柔軟な選択が可能になりました。
プレー料金は季節や時間帯によって変動し、平日と土日祝で料金設定が異なります。
ロッカー利用料(330円)が新設されましたが、その分施設の管理が行き届いていると評価されています。
キャディ付きプレーとセルフプレーは選択制で、予算や好みに応じて選べるのが特徴。
レンタル用品も充実しており、クラブセット(3,300円)やシューズ(1,100円)を手頃な価格で借りることができます。
また、コンペルームは4部屋(最大72名収容可能)あり、利用料は4,400円~8,800円。コンペ参加人数分の食事を注文する場合は、室料が無料になるという嬉しい特典もあります。
アクセスについて
関西の主要都市からアクセスしやすい立地が、このゴルフ場の大きな魅力です。
中国自動車道・西宮北ICからは、三田方面に出て天上橋交差点を右折、丸山ダム北交差点を左折した先にあります。
所要時間はわずか10分程度。
阪神高速7号北神戸線利用の場合は、山口東ICから約5分とさらに近く、丸山ダム北を右折して有馬病院前を直進するだけの簡単アクセスです。
電車でお越しの場合は、JR宝塚線・西宮名塩駅からタクシーで12分。
駅からの道順も分かりやすく、運転手さんも慣れた経路です。
クラブバスの運行はありませんが、タクシーの手配もスムーズにできます。
近隣には有馬温泉もあるため、ゴルフと温泉を組み合わせた贅沢な一日を過ごすこともできます。
神戸グランドヒルゴルフクラブのレビュー|口コミ情報
プレーヤーの生の声からゴルフ場の真の実力が見えてきます。良い評価と改善を望む声の両面から、このゴルフ場の特徴を分析していきます。
実際にラウンドした方々の感想を通じて、プレー前に知っておくべきポイントをご紹介します。
良いレビュー
まずは良いレビューからご紹介していきましょう。
悪いレビュー
次は悪いレビューのご紹介です。
難易度について
神戸グランドヒルゴルフクラブは、一見すると全長6,085ヤードと比較的短めのコース設定ですが、その難易度は侮れません。コースレート71.2という数値が示す通り、戦略性の高いコース設計となっています。
特筆すべきは、フェアウェイに刻まれた絶妙なアンジュレーション。平坦に見えるショットでも、傾斜によってボールが大きく転がることがあり、慎重なクラブ選択が求められます。
特にINコースのフェアウェイは、右サイドに傾斜がついているホールが多く、ボールの止まる位置を読むのが難しいのが特徴です。
グリーン周りの難易度も高く、2段、3段のグリーンが随所に配置されています。
最大の特徴は18番ホールの砲台グリーンで、ピンの位置によっては4パットも珍しくありません。グリーンスピードは8.9フィートとミディアムスピードですが、傾斜との組み合わせで、読みにくいラインが多いのも特徴です。
また、バンカーの配置も戦略的で、特にグリーン周りのバンカーは深く、一度入れてしまうと簡単には脱出できない設計となっています。
ウォーターハザードも効果的に配置されており、特に7番ホールの池越えは、心理的なプレッシャーとなります。
攻略方法について
この戦略性の高いコースを攻略するには、各ホールの特徴を理解し、的確な作戦を立てることが重要です。
まず注目すべきは、名物の1番ホール。
ティーグラウンドから66ヤードの打ち下ろしという劇的な設定は、距離感の把握が非常に難しく、多くのゴルファーが苦戦します。
クラブ選択のポイントは、実際の距離から10~15ヤード程度差し引いて考えることです。また、右に打ち出しやすい傾向があるため、左めに狙いを定めるのがおすすめです。
フェアウェイはホールによって幅が異なりますが、概して狭めの設計。特にOUTコースは左右にOBエリアが設定されているホールが多いため、ドライバーを振り切る前に、まずはフェアウェイキープを意識しましょう。
具体的には、平均フェアウェイキープ率が最も高い7番ホール(58%)のような比較的広めのホールで積極的に攻め、フェアウェイの狭い16番ホールなどでは、より慎重なクラブ選択が賢明です。
グリーン攻略の要は、アプローチショット。特に2段グリーンが設置されているホールでは、ピン位置によって大きく戦略が変わってきます。
上段に上げる場合は、手前からのランニングアプローチが有効で、下段の場合は、やや高めの軌道で攻めるのが定石です。
風の影響も見逃せないポイントです。
特に高台に位置する9番、11番、17番の各パー3は、風向きによって1~2番手のクラブ差が生じることもあります。
これらのホールでは、風向きだけでなく、風の強さも加味したクラブ選択が重要です。
最後に、スコアメイクのカギを握るのがパッティング。
グリーン上の傾斜を読むコツは、クラブハウス側に向かって上り勾配になっているケースが多いという点です。
また、谷側の方向に大きく傾斜がついているグリーンも多いので、まずは大きな傾斜を読み、その後で細かい起伏を確認する二段階の読みが効果的です。
神戸グランドヒルゴルフクラブのレビュー:まとめ
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。